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Public image limited/metal box [UK]

混沌の極みである。
今思えば、このアルバムのあとジョンライドンはテクノ系に動き始める。
フラワーズオヴロマンスには打ち込みが多用されているし、
以降も総じてエレクトリックな雰囲気である。

だから、たぶん生楽器なアルバムとしては、もっとも混沌として、陰鬱で、
かつ最前線でジョンライドンなアルバムなのだろう。
引きずるというのか、うねるというのか、全体がそんな感じである。
リズムも複雑かつシンプル、どこまで行っても淡々と進む。
ジョンは、どうだろう。どういえばいいのだろう。
とにかくPIL最高の出来、としか言いようがない。
缶に入ったアートワークもかっこ良いし、CD版の缶入りも実にキュートだ。
こだわりぬいた作品。「サンディニスタ」の真裏側にある挑戦がここにある。
rock is dead....

フラワーズオヴロマンスの恐怖のサウンドを最後にPILにあまり興味がなくなった。
ハードコアの登場により、興味がそっちに行ったのと、レコードを買うお金に限りがあったので。
たしか、ジャンクショップというレコード屋で缶入りのメタルボックスと
アンチノーウェアリーグのレコードを迷ってアンチノーウェアリーグを選んだはずだ。
今から思えば、PILだったのかもしれないが、マイジェネレーションはハードコア創世記
だったので仕方ない。だから私は”ポストパンク”あたりはよく知らない。
ハードコア熱のあとでそのあたりを眺めにいってみると主流が
ポジティヴパンクになっていたのでますます興味がなくなった。

しかし、しかしだ。ジョンは相変わらず私の音楽人生の頂点にいる一人だ。
TVに出ようが、何をしようが、だ。
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buzzcocks/break down [UK]

roxy londonの実況録音盤が初めて聴いたバズコックス。
次に買ったのがtime's up。
boredomもbreakdownもlove batteryも入っていたので、迷わず買った。
ハワードデヴォトが抜ける前の、ざらざらのサウンドで、
roxy londonに近くて、気に入って聞いていた。

ピートがフロントマンになってからも素晴らしいのだが、
美しすぎて、マガジンにつながる、引きずるような演奏が僕にとっては
印象的だったので、このbootlegはかなり好きでした。

僕のは黒いジャケットで3人が映っている奴でした。
というわけで若干ラフでポップなbreak downを取り上げておきたい。

ま、このバンドはどこを切っても隙がなかったけどな。



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XTC /Take This Town [UK]

この際なのでタイムズスクエア周辺を深堀り。
この曲もすごく映画にあっていた。
タイトルも、軽妙さも、ポップさも。
スッカスカで、かっこいい。
くちぶえのメロディとか、ギターの遠さとか、うーん時代だねえ。
テレビが屋上からおっこってくるような映画にはぴったり。
でも自宅にあったXTCのアルバムはあんまり聴かんかったなあ。

このサントラ盤、最高なのに、どこかにあるはずなのだが。どこだ?
CDって出てますかね。

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the stranglers/(get a)grip(on yourself) [UK]

先日、ひょいと自分が”X-cert”のCDを持っていることを思い出した。
数年前にボーナストラック聞きたさに買った。

中学生のころ、ストラングラーズを最初に聴いたのはこのアルバムだった。
しかし、ふるくさいキーボードは何じゃい、と思ったし、
ベースの音はおかしいし。
メンバーはジャン以外はよくわからんファッションで、
もうちょっと華やかにしたらいいのに、とすら思った。

グリップは走りに走っていた。邪悪だった。
何か、とても真剣でいかついサウンドで、なかなか許してもらえない
感じの怖ささえあった。

従来盤(LP)だけでも結構聴きごたえがあるのに、
ボーナストラックには“ロンドンレイディ”も”サムタイムズ””グッバイトゥルーズ”
も入っているのだが、やっぱり、かっこいいのは従来盤一発目で、ということで。
「レイブン」以降とのサウンド的な節目であり、初期集大成的な意味合いもある
このライブは迫力があってやっぱり怖い。

ターゲットビデオのS.Fのライブでのジャンのジャンプは、
世界三大ジャンプといってもいいかっこよさである。
当時ベースを弾いていたので、ステージングで随分参考にしたつもり
であったが、観客には伝わっていない様子であった。
容姿が違いすぎたのが原因であることは言うまでもない。
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the 4skins/ 1984 [UK]

キラーチューン。スキネッズ系ではピカイチ。
キーボードの導入から、ドタン、といきなりドアが蹴破られる。
おろし金のような目の粗いギター音が飛び込む。
シンプルそのものに見えて、ドラムのオカズやら、ギターの被せ方は
かなりかっこよくまとまっている。相当かっこいい。
計算したのか、してないのか。
センスがいいのは間違いない。
What are we gonna get
What are we gonna get
What are we gonna get in 1984

83~84年に、1984年に何か起こるのか?と思っていた。
小説にも、CRASSにも象徴されていた年。
何にも起こらなかった。しょうもな、と思った。
CRASSも別に何もしなかったのでCRASSから離れた。

まだ若者たちに,やる事も手に入れられるものも見つかっていなかった。
あるいは、もう失ってしまっていたのか。
イギーの「1969」の歌詞の通り。
1年間やることもなく、年を重ねただけだった。

あれから30年。手に入れるどころか、奪われることの方が多い。
奇しくもまたまた大予言の年が近い。
あの頃の英国の時代の影が、今私たちに問いかけるのである。
What are we gonna get in 2012?

タグ:the 4skins 1984
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Pretenders/talk of the town [UK]

思い出した。この曲。
忘れそうだったので、描こう。

この歌、映画「times square」で聴いた。
そんなにPretenders聴き狂ったわけではない。
でもこの曲は別格。
だから、「PretendersⅡ」は後追いでよく聴いた。

イントロ、詩の入り方、最高。
歌い方、楽器のチューニングやら、音質がこの曲にぴったり。
演奏と歌のバランスもいい。
サビ、サビの裏のつぶやき、ダブの効果も最高。
歌詞もなんか、格好いい。なるほど、talk of the townか、
と納得する。
フィニッシュも完ぺき。2’43”のドラマ。出来すぎ。

このアルバム、結構佳作が多い。
「pack it up」「the english roses」とか。通して聴くと結構いい。
ただ、聴き狂う、て感じじゃないかなあ。
もうちょっと、スピードか、粗さか、深さがあったらいいんだけど、
声に比べて割とつるっとした音作りになっている、かな。
曲ごとにもうちょっと趣向が凝っててもいいのになと思う。
ポップの新しさではコステロの方が上だし。

クリッシーハインド格好いいんだけど、同時期の強そうな女性ロッカー、
て感じならジョーンジェットがいたから僕の方側からは隠れてたんだろうな。
(そんなにみんなレコードは買えなかったから)
パンク創世記の重要人物。
もういっちょ何か...もうちょっとあったら完ぺきやったかな。

後のdon't get me wrongは本田美奈子の作曲家がパクるほど
ヒットしていたし、よく聴いたけど、当たり外れがあるのも事実、
てとこでどうでしょう。

でも、ロックンロールの偉人だよ。
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the style council/a woman's song [UK]

jam つながりでついでにthe style council。
the cost of lovingにクレジットなしで収録。
他の曲に全く興味がないが、この歌だけが大好き。
「人生の100曲」に入るのは間違いなし。

ポールウェラーが唄っているわけではない。
何回聞いても好きだから、この曲の為にLPもCDも持っている。
他の曲は全く覚えがない。
この曲以外は日々新た、いつ聴いても知らない曲ばかり。
このアルバムの他の曲は、この曲の付録だといっても
過言ではない。失礼ながら、好みなので。
なんか、ぬぼーとしてるねんな。
中途半端。
みなさん手厳しいクラッシュの「カット・ザ・クラップ」の方が何倍もいい。







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Elvis Costello/shipbuilding [UK]

この歌、大好き。1983年産。

反戦の歌、というより、戦争の悲しみの歌。
イメージするのは冬、細雪、寒い港、造船....寒さがこれからやってくる街。
フォークランド紛争がテーマのプロテストソング。
この歌を知って、チェット・ベイカーというトランペッターを知った。

プロテスト云々を抜いても情感たっぷり。
ベイカー氏のトランペットが寒風のように遠くからやってきて去っていく。
白い溜息のようなメロディ、歌声、感動的なラスト。
避けられない、やりきれない空気が全体を包む。

シニカルなとこも好きだけど、コステロのポップ番長的な beyond beliefや Everyday I Write the Book
とかも、結構奥行きがあって好きです。

昔、ジャンプの野球漫画で大きな眼鏡をかけた選手が「鮎川こすて郎」
という名前だった。
ああ、時代。




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