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suicide/rocket USA. [NYpunk]

そう、スーサイドが日本にツアーに来るとは思っていなかった。
でも、来た。
80年代後半のことだ。京都公演。客はまばら。
アラン・ヴェガ+マーティン・レヴ。
マーティンは相変わらず、レディオアクティヴィストな感じのサングラス、
アランは見たままアランだった。
前座の、当時流行りのジャンク系のバンドはどうでもよかった。
なんてバンドだったかさえ覚えていない。
あいつらは、所詮ポーズだ。pig is a pig!

スーサイドはジャンクではない。
テクノだ。違う。
スーサイドは、ええと、スーサイドだ。
コンビだ。漫才だ。

おれたち、モッシュした。マーティンがちらちら、爆発しそうなおれたちを見ていた。
客が少なかったから、好き放題だ。
好きそうな奴はついてきて暴れていた。

ええと、一通り終わって、ロケットUSAが聴けてなかったので、
アンコールで相方が「ロケットユー、エス、エイ」らしきことを叫んだ。
ロケットUSAが始まった。
もちろんモッシュだ。
おれたち、ダニーとジョンみたいなスーツで決めて行ってたけど、モッシュだ。
スーツは当然....。
スーサイド。日本で見ておくべきだったんじゃない?同世代のみなさん。
だれか、あの夜にいた数少ない奴、何か言ってくれ。
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Plasmatics/Butcher Baby [NYpunk]

何を隠そう、中学生の時、輸入版の12インチEPを初めて買ったのが
「Butcher Baby」だった。
「New Hope for the Wretched」にもいい曲はたくさんある。
dream loverや、tighit black pantsやら。

ダイナマイト、青モヒ、NYのストリッパー、チェインソー、黒い絆創膏。
当時写真でしか見られなかったから、シドヴィシャス以降で地球一凶悪な
バンドと信じていた!(とほほ)

しかし、最近youtubeなどで、いろんな映像を見ることが出来るようになって、
Wendyって結構かわいいな、と思う。デボラ・ハリー風のファッションだったり、
案外一生懸命演じてたり。
アメリカでは、デッドケネディーズとともにパンクと、ハードコアの間を埋める重要なバンドだ。
速さでも実際世界最速レベルだった。
ハードコア登場後聞く機会は一気に減ったけど。

youtubeによって生き返った。かっくいい!
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BLONDIE/union city blue [NYpunk]

この歌は、ブロンディで一番心に残っている歌。
曲ももちろん好きだけど、PVがとてもよい。
ハドソン川のドックで取られている。
デビーのオレンジ色のジャンプスーツ、ミラーのサングラスに映る青空、デビーの唇が印象的。
空からのショット、近くの映像、マンハッタン、空、川、とても美しい。
最後の方にでてくる夜のメンバー全員のショットも御愛嬌。

ニューヨークに行ったことがないころ、とてもこのPVが好きだったので、
20世紀末近くにマンハッタンからユニオンシティに行ってみた。

ユニオンシティは、ニューヨークの隣、アメリカ合衆国ニュージャージー州の街。
マンハッタンからそう遠くないけど、ホボケン何かと違って、結構小高い丘を登っていく感じ。
最近知ったけど、面積が小さく、人口密度が全米1で、治安は結構悪いらしい。

ハドソン川のドックが映像で使われていたけれど、バスに乗っていると
NJ側から見るマンハッタンのハドソン側を眺めながらの乗車となる。汚くも美しい。
途中、岸壁みたいなとこに左某、右ユニオンシティみたいな手書きの落書きみたいな標識
があり、右折。坂を上る。とりあえず、目抜き通りっぽいところで降りてみた。
バスの運ちゃんに街の中心近くを聞いておりたような気がする。
ガソリンスタンドの前。
それほど高いビルはなく、坂の上の郊外。
低層のお店が立ち並ぶ。典型的なアメリカの「商店街」。
京都で言うと千本今出川位の感じ。
特に何にもなく、ぶら、ぶら、ぶら。観光ガイドにも載ってないので、ぶら、ぶら、ぶら。
結構歩いてみたけど、まさに、「Oh, oh, what are we gonna do?」。

疲れたので、いつものようにビールを飲んで、見晴らしのいい公園で一服。
ヴィレッジヴォイスかなにか読みながら、今日どこで飲むか、相談。
別にすることなく、また、ぶら、ぶら、ぶら。

退屈になったので、西に傾いたお陽さんを眺めながらまたバスへ。
昼酒がたたり、眠気満載で乗車。
西日さすマンハッタンを横目に坂を下る。

半日、特に何もなし。確か、ユニオンシティ、と書いた絵葉書を買ったはずだが、
どこにあるかは不明。
旅先で、無駄な半日を過ごしたようだけど、いいんだ。
「ユニオンシティブルーのユニオンシティに行った」んだから。

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FUR/beautiful wreck [NYpunk]

1990年代のバンド。
NYのコンチネンタルでセンダースのベネフィットギグで初めてみた。
デッドボーイズの「I need lunch」をやっていた。
ちびの、二人の女の子がフロントでG・Vo&B,+Ds。
どの曲も最高にヘビーでパワフルで、クールでノイジー。
「うおぉぉぉぉ」と興奮した。
十数バンド出ていたので、何というバンドか、その時わからなかったが、
その夜のナンバー1だった。
(ちなみに、その日のナンバー2はD-generationだ)。

FURであることを、一緒にいた友達が突き止めた。
音源を初めて聴いたのは、FLIPSIDEのV.A/RAFRだったか?
確か、ボンプレコードのスージーにもらったCDだったと思う。
それとも友達が入手していたEPかもしれない。

この曲は、詩がクール。
いきなり、you're great baby like a warhol movie star....とくる。
この曲に、同じ歌詞の繰り返しはない。1番しかない。
いわゆるさびはない。
beautiful wreckという言葉も1回しか出てこない。
だから、シンガロングもなし、通しで歌詞は永遠に覚えられない。
あとはひたすら人物描写と異端な恋愛の描写というか、叙事詩というか。
3分間、ぎゅうぎゅう詰めにそれだけを語る。
淡々としていて、劇的だ。

スピード感もない。ギターソロもない。
しかし、フックだらけで、ぼかぼか殴られる。直観に訴える。
90年代にリリースされた曲すべて入れてもトップテン入り確実だ。
メンバーのルックス(特にholly ramos)も、何ともはすっぱい感じでかっこいいんだな、これが。
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Lou Reed/ walk on the wild side [NYpunk]

1回聴いて、曲の最後まで一切文句がつけられなかった曲。

この曲には説明はいらない。
この曲には、ルーリードについての一切の知識を必要としない。
定言命法的名曲。

何回聞いても、色あせない。時間を完全に無視している。
40年もたったのに。
人生で出会った歌の中で、トップ10に間違いなく入る。
というか、落とす理由がない。

描かれている情景は、彼らの人生から15秒だけ切り取ったものだ。
しかも、みんな生きている。傷だらけの、白黒の映像が透けて見えるようだ。
ホリーも、キャンディも、ジャッキーも、リトルジョーも、シュガーも。

そして、みんな、まだニューヨークにいる。
あいかわらずのまんま。

聴いて、「?」の人は、ほかに聴く音楽がある人だ。
ビートルズでも研究してみては?

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RAMONES#1 / It's Alive [NYpunk]

ラモーンズ。
人生でもっともたくさんの曲を、もっともたくさんの回数聴いたバンド。

私のラモーンズは「It's Alive」で始まった。
このアルバムとハートブレーカーズの「Live at max's kansascity」のおかげで
人生を踏み外したといっても過言ではない。
日本の、地方の中学生の一生を左右したのだ。

当時日本版(1枚もの)が家にあって、2年後位に2枚組のポルトガル版を買った。
最初から最後までが一編の壮大なオペラ。
その中であえて一曲選ぶとすれば、ドしょっぱちのロッカウェイビーチとしておこう。
オープニングの<ギターの音>→<ハッ>→<前口上>と続く流れ
で始まるところがかっこいいから。

その後もリアルタイムでも追いかけられたし、来日公演も行けたし、ラストツアーも行けた。
現役でずっと見ていられたというのもうれしかった。

20代の頃、ロッカウェイビーチまで地下鉄で行ってみたり、「53rd&3rd」で写真を撮ったり、
ジョニーがギターを買った楽器店「マニーズ」に行ったり、フォレストヒルズを目指したり
shea stadiumの近くの地球のモニュメントに行ったり。ミーハー丸出しだ。

今でもちっとも恥ずかしくない。好きなものは好きだったから。
若いみそらでクールなロッカー気取り(666で買ったジョニーサンダース風の革を着て)で
ステージから遠いところで眺めてるなんて、断言しよう、馬鹿だ。
ラモーンズは「ジョウウィー!」と叫びながら、最前列を目指して突撃する為の音楽だ。

彼らのうち3人があっという間に死んでしまった。
そして僕はあっという間に彼らより年上になるんだろう。

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