SSブログ

the Clash/janie jones [UK]

いまさら何を、と思われるかもしれないが、この曲、最近のヘビーローテーションに復活です。

昔々、そんなに好きではなかった。単調で、音づくりも薄っぺらで、リズムもしょぼくて、ロックンロール臭くて。
かっこいいと思ってたのはポールシムノンがジョー不在のステージで、超へたくそに、唾を吐いて
ごまかしながら歌うルードボーイのシーンぐらいで。

でも、歌詞が痛々しくて、空虚で退屈な青年の生活を生々しく描き出してて、とてもいい。
そういう思い入れで聴くと全く素晴らしい、と思えるようになった。
ごく後のジョーの詩人ぶりから考えると超単調でしかもごちゃごちゃしているが、
そこに簡単な物語が詰まってて、「彼」のしょぼい生活が生き生きと描かれている。

免許をとれるのは17歳かららしいので、ハイティーン、あるいは20前後で
働いていて、大衆車が買える「だけ」程度の男の子が主人公だ。
ありきたりで、退屈で、あれとアレくらいしか楽しみがなくて、
でも車を買ったり常識的な水準にはありたいと思っているが、仕事は大嫌い・・・

大人になってから「彼」に自分を投影したら、違うところがない。
というか今も自分を見透かされているようだ。(さすがにあれとアレはやらないけど)
痛い。ジョーストラマーの歌詞の、突き刺さるような痛みである。
ちくしょう、と思いながら今日も聴いている。
ちくしょう、と思いながら今日も生きているのだ。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

Bad brains/ pay to c..YMO/Mad Pierrot ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。