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WDRS/the wanderers(japan)/picky boys [日本]

スティーブジョブスやビルゲイツが1955年生まれで、そのあたりに産まれてないと
コンピューター産業の礎を作れる人物にはなれなかった、とよく言われるように、
たまたまその時に産まれたという偶然性が欠けているとムーヴメントを作ることも
参加することも出来ないというのは本当のことである。

ワンダラーズが再開したらしい。
かつて、関西Oi界では異色のロカ混じりながら中心バンドとして活躍していたバンドである。
関西oi/skins黎明期、1967年組が関西のシーンを勃興したと言ってもよい。
クラッカージャックス、ワンダラーズ、ハンプティダンプティなど、人材、バンドともに豊富な学年(あえて使おう)なのである。
イケイケの勢いやら強面ばかりが評されがちだが、そんなことはない。
当時の関西はコンチネンタルキッズ/ビートクレイジーを通じないとなかなか若いバンドが出る場所なんて
なかった。ビークレが悪いんじゃない。彼らも場所の確保に苦労し、信頼を積み上げてきたのだろう。ただ、若いコネクションのないバンドや、毛色の違う連中には目の上のたんこぶだった。

コンチ/ビークレにすり寄っていく連中が多い中(それは仕方ないことかもしれない)、若きスキンヘッズたちは自分たちで場所を開拓し、プレイし始めた。大阪のゲート3を中心に自主企画を行い、集客できるようになり、続けることができるようになった。彼らは真剣に音楽と向き合っていたし、彼らは「出る」「演る」というごく底辺の部分から、地道に努力をしていた。努力もなしにでかい面をしていたわけではないし、様々な素性のバンドが存在したのだ。そこを端折って「右翼」だ「ナチ」だ「大阪スキンズ」だと全部にレッテルを貼っていった東京、東京発の情報の軽率さには本当にあきれかえるばかりか、怒りさえ感じるのである。

というわけで、関西oi/skinsシーンにとって1967年世代という重要な一翼を担っていたバンドだということは覚えておくべきである。担ってない!と本人たちからは言われるかもしれないが、この曲はそういう背景を思い出させる、忘れえぬ名曲なのである。


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