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COBRA/toy revolution [日本]

人生には避けられないことがある。奇跡の一枚もある。
コブラのAAからの2ndEPもその一枚である。

メジャー後のコブラの活動はなんじゃそら、だったりするし、
スキンヘッズに総スカンをくらっていたし
ベーシストの玩具になってたのもなんか悲惨だったし
必死で軌道を戻そうとする姿勢も痛々しかったりもする。
聞いてみてもやっぱり面白くない。
AAのEP当時のコブラがすごかっただけに、落胆はきつかった。
こうして書くのも心が引けるほどに。

ところが、ふとしたきっかけでAAの”toy revolution”を聴いて、いいなあ、と思った。
ラリー、ミーチャン、ヨウスコウの3人でつくられたこの1枚はすごい。
後のセルフカバーと比べると、リズムも、ギターも、声も、雰囲気も全然違う。
歴史に残るギターソロ、リフ。あとドラム。タメの絶妙さや、ちょろっと入るオカズが出色のでき。
人間の手によるものだから、間、てもんがあるんだろうなあ。
トイドールズ的と批判をされるが、rusty knife 、toy revolutionはそれまでの
コブラの延長線上だし、warもreal nowもステージでは楽しいスピードチューンだった。
テクニシャンが、いい機材でやれば、よいものが出来るというものではない
という見本である。なんでメジャーの方が薄っぺらだったり、貼り付けたような
平面的な音になるのかなあ、と思う。素人なので知らんけど。

当時のコブラのステージは本当にすごかった。
”1984”のベースのファーストタッチで大きく揺れる。
当時はライブではヨースコーはベースは弾かず、ある重鎮の方が弾いていたと思う。
メジャーになってからみたいに「Oi!」を商売にしていたわけでもなかったし。
この2ndの頃には、初期のいい曲はほとんど演られてたわけで、
不法集会ギグのビデオなんかを見てると、捨て曲ないな、と改めて思う。
彼らもまだ10代だったんだから大したもんだと思う。

スキンヘッズファッションなんてあのころ本当に数えるほど。
まだファッションだったかもしれないけど、新しかった。
まだ黎明期でみんな手探り、何も情報はなかった。
歴史家みたいなパンク/スキンズ評論家どもにはわからない世界。
当時を知りもしない後付け知識の評論家きどりみたいのがネットで
「80年代の日本のスキンヘッズはトイドールズパンクに過ぎない」
みたいなことをいうのはうっとうしい。
随分強気なことをネット上だというんだなあ、と思う。
当時の会場で、そこにいた人に囲まれてそう言えるひとがいる?と思う。

何もない砂漠を歩いてきた連中と、ウィキで知識を貯めこんだ連中とは違う。
その時代に誰もやってないことをやる、というのが大事じゃない?
コブラを全面擁護する気はないけど、彼らはあの時代にチャレンジした。
いいものより悪いものが多くても、1つの新しい時代を彼らは開けた。
そこの評価は避けられない。

少なくとも、あとを追って細かいことばっかりいう連中とは違う。
まあせいぜい、ウィキ見て年表でも作って、だれがプロデュースで、この時のメンバーは
だれだ、と必死に覚えて、知りもしないロンドンの80年代のサッカー場のスキンヘッズ
と比べててください。
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