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NOFX/leave it alone

20年近く前に、ロデオバーで、Paul Collinsのライヴがあり、あるディストリ
ビューション会社のRene、という人にあった。
次の日、彼のオフィスに立ち寄った時に、これから発売されるPVのサンプル集
や、カタログをいろいろもらった。

PVのサンプルには、山ほどクソみたいな、当時はやりのどっちつかず
のオルタナ、と呼ばれていたのか、エモと呼ばれていたのかは知らない
ようなバンドが入っていた。
その中に、ランシドとNOFXが入っていた。
異彩を放っていた。ランシドは「ハイエナ」、NOFXはこの曲だった。
それでこの曲を知った。

その後、あるいはその前から勢いがついていたメロコア、と呼ばれるもの
が大ブレークし、バブルがやってくるのだが、大半は「しょうもな」とすぐに
飛ばしてしまうようなものがほとんどだった。そのジャンルが好きか嫌いか
言えば、嫌い(あるいは興味ない)。
だけど、後に、ぽつぽつと耳に入ってくるNOFXの音源を聴くと、悪くなくって、
なんやかんや、よく聴くようになった。

メロコアの中でも本物の連中の曲はよい曲が多い。グリーンデイなんかもいいし。
ずっと聴いてるわけじゃないけど。彼らがその枠組みを作ったわけでもないし。
すぐセルアウト、なんていう奴もいるけどしょうもないバンドは
やっぱりしょうもない、と思う。
奴らがのし上がったのは、宣伝のせいだけじゃないぜ。

NOFXは嫌いな人は嫌い(あるいは私世代の人は興味ない)なんだろうけど、
メロコア、と決して馬鹿にしたものではなくて、メロディのあるパンクロックと
いう風に聴けば、心地いい。シニカルさもいい。スピード感もあるし、センスもいい。
ギターの音とリズムに拒否感がある人もいるんだろうな、とは思うけど。
彼らはハードコアのアティチュードも忘れてないみたいだし。
「Scavenger type」みたいな曲では、レゲエや、カントリー、フォーキーな方向
にも精通している感があって、決して浅はかな感じがしない。安物ではない、
ということだ。

ファット・マイクは1967年生まれ、いわゆる同学年である。
この曲のPVは、カリフォルニアシーンへの憧憬のようなものを僕は観た。
子供の頃、「がんばれベアーズ」をみて憧れ、斜陽になったアメリカの郊外
の映像を大人になって観たわけであるが、何となくつながった。
その間にあったデッドケネディーズも、スケボーも、同じ時期に違う場所で
感じていた世代である。
We wouldn't wanna break the eggs as we walk.
その通りである。

反戦のアティチュードも理解できる。
左翼だ何だというなよ、ファッションでイデオロギーを語る諸君。
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