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Georges Bizet /intermezzo~carmen

オペラカルメンの「間奏曲」である。
美しい。
「がんばれ!ベアーズ」(1976年作)という映画を、子供のころ新京極のどこかの映画館で見た。
それでカルメンを覚えた。

私が「アメリカ」の日常的風景(LA)を意識してみたのはそれがはじめてだったかも知れない。
芝生が植えられたグラウンド、小さなベンチやスタンド、硬球で野球をする子供、
背番号のないユニフォーム、プール付きの家と清掃員、道端で地図を得る子供、
黒人、英語をしゃべれないメキシコ人、バイクに乗った子供、ホットドッグスタンド、
ハンバーガー。ケリーリーク、アマンダ。あこがれた。よその世界みたいに。

だって、バックネットしかない小学校の土のグランド、全校集会用の長椅子、駄菓子屋、軟球
しかなかったから!

20代にまた見た。やっぱり良かった。
40代になってDVDを買った。やっぱり素晴らしい。英語の字幕なんかでみると、
シニカルで口汚く、きついことを言っているのがわかる。これまた面白い。
ずいぶん日本語字幕は子供向けにしてあったんだなあと思う。
父親になったせいか、大人の都合や、いつもスタンドに来ているおっさんの動きが、
やたらと目につく(おっさんといっても最早だいぶん年下だが)。

この映画の、監督と投手(女の子)との何ともやりきれない感動のシーンで
この「間奏曲」がちらりと流れる。
DVDを買ってから、この曲を自分が「覚えている」ことに気付いた。
それ以降、ヘビーローテーションで聴いている。
3分に満たないラモーンズ並みに短い曲。

ラストシーンの日常的な傾きかけた太陽と、グラウンドの外の日常的な風景の対比
が、なんとも美しい。そしてまた、感涙するのである。

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